椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

人の背骨は脊柱と言われ椎骨という骨が24個積み重なって構成されています。この椎骨と椎骨の間には椎間板と言うクッションが存在していて、衝撃を和らげる役割を果たしています。外部は繊維輪と言われ内部は髄核と言う組織で構成されています。髄核は80%が水分でゼラチン状で繊維輪はコラーゲンを含んでいます。

人は他の動物と違って重力に対して平行の力を受けているので負担がかかりやすく、立位や、歩行、座位などを繰り返すことでその負担はどんどん増えてきます。またこの椎間板は血管が通っていない最大の無血管組織です。これは血液から栄養を供給できないので回復&修復しにくい組織だと言えます。ですので外傷や加齢の負担がかかりやすく、年齢が行けば行くほど負担も蓄積していきます。

そして外傷や負担の蓄積により繊維輪に亀裂が入るとそこから中の髄核が外に飛び出します。背骨の後ろに脊柱管という神経が通っている管があり、そこを飛び出した髄核が圧迫することで痛みや痺れを起こします。これがヘルニアです。

もともとヘルニアとは「飛び出す」と言う意味です。腰椎から飛び出るものが腰椎椎間ヘルニアで、首から飛び出れば頸椎ヘルニアとなります。
臍が飛び出すいわゆる出べそは臍ヘルニア、腸が飛び出る脱調は鼠経ヘルニアと呼ばれます。胸椎(背中の骨は)首や腰に比べると可動や負担が少ないので、ヘルニアになる可能性は低いと言われます。

原因

原因は主に椎間板にかかる強い圧迫です。10歳を過ぎたころから老化が始まると言われていています。

1 激しいスポーツ
2 中腰などの無理な姿勢
3 座りっぱなしなどの同じ姿勢
4 遺伝
5 喫煙
6 精神面のストレス

など椎間板にかかる負担は生活習慣の中に多く存在しています。

これらの要因で髄核を圧迫して生じます。

首のヘルニア
手の痺れ、動かしにくさ、筋力低下、首筋や肩甲骨の痛みなど。首のヘルニアでもひどい場合は歩行や足の痺れが出る事もあります。

腰のヘルニア
お尻や足の痛み、痺れ、動かしにくさ、筋力低下など。お尻から腿の後ろの坐骨神経を圧迫すると座骨神経痛と呼ばれます。
好発部位は腰椎の4番、5番の間が一番多く。次いで腰椎5番と仙骨1番のヘルニアが多く見られます。
むくみや痙攣なども起こり、大きい場合は狭窄症と似たような間欠性跛行という歩行障害も見られる。

また痛みや痺れの原因は直接の髄核圧迫以外にも、膨隆した靭帯や髄核が神経と線維性の癒着をして神経の動きが制限されることにもあります。先ほど挙げた間欠性跛行などは神経周辺の血流障害によるもので、その他神経周囲が充血炎症することで出る痛みもあります。

一般的には

レントゲンやMRIなどで内部の状態を調べ状況に応じて対処を変えて行きます。MRIの性能や撮影によっては小さなヘルニアが見落とされる場合もあります。酷くなければ保存療法で様子を見るのが一般的です。飛び出した髄核が完全に修復することはありませんが、時間と共に小さくなり神経に当たらなくなると痛みや痺れは消失します。その間は痛み止めや、ブロック注射などで痛みを抑えてなるべく安静を保つようにしていきます。

症状が3か月以上長引いたり酷い場合は手術になります。排尿排便障害がある場合は48時間以内に手術をすることがガイドラインで定められています。

手術は

1 後方椎間板切除術
背中側から切開してヘルニアで飛び出ている部分を直接切開して取り除きます。
2 椎間板固定術
酷い場合は切除後に骨を金属で固定します。
3 経皮的椎間板療法
髄核に針を刺してレーザーで髄核を焼く方法。背中を切開せずに行う事が可能。
などがあり、術後にリハビリなどを行います。

当店では

まずヘルニアになっても症状が出る人と出ない人がいます。これは実際に飛び出していてもそれが原因で症状が出ていないことがあるということです。もう一つはヘルニアになる原因が腰にあるのではなく他の部分にある可能性があるという事です。これは病院や西洋医学では無く整体の考え方とも言えますが、実際に手を使いすぎて手に連動している背中の部分の稼働が悪くなった結果、それをかばっていた腰に負担がかかってヘルニアになった。と言うような症例があります。

このような場合、腰を施術しなくても手や腕などの負担がかかっている部分の負担が減ることで腰の負担が減り症状が改善されたりします。逆に言うと手術をしてヘルニアが改善されてもまた同じように癖により再発する可能性があるという事です。つまり根本的に改善するためには部分では無く全体を見る必要があるという事です。

木を見て森を見ずと言う所です。その真の原因になっている所を検査で探し出し、循環を良くしたり緩める事で根本的に改善させるのが当店の特徴と言えます。

トントン整体法

様々な手法や検査を行い研究した結果生まれた方法で、体表からトントンと軽い叩く刺激を与える事で内部の循環を良くして状態を改善する方法です。とても安全で効果的な症状で数々のヘルニア症状を改善してきています。当店はカイロをベースに様々な施術方法を取り入れ新しいものを開発してきました。

当初はバキバキしたり、押したりと言った方法を使っていましたが、それだと逆に負担がかかり良くなるまでに時間がかかる人もいると分かってきました。試行錯誤の結果、とても軽い振動だけでも筋肉や内臓まで変化を出すことができると言う所に至ったのです。

最後に

ヘルニアはだいたい保存療法で負担をかけないような指示を病院からされることが多いです。今回述べたようにヘルニアが飛び出す原因は腰に無い可能性があります。そこをしっかりと見て行かなければ根本的には改善したとは言いにくい部分があります。体の癖やバランスを見ていくことが一番重要になります。そこは当店にお任せください!