日本人の3人に1人は腰痛になったことがあると言われるくらい日本は腰痛を患っている方が多くいます。しかもその腰痛の8割は原因が不明といわれています。
整形外科に行っても痛み止めとシップを処方されるけど症状は良くならないばかりか悪化している・・・。など腰痛と一口に言っても軽度、重度、痛みの質やどの動きで痛いのかなど十人十色です。
今回は腰痛でも「仙腸関節」が原因で腰痛を発症している場合に絞って話を進めていきます。これをきっかけに少しでも腰痛の早期解決になれば幸いです。
意外に多い仙腸関節由来の腰痛
一般的に腰痛といえば腰椎に問題があると思う病院の先生や整骨院の先生は思うかもしれません。もちろん腰椎に問題があるケースも多いですし、内臓や足からくる場合もあります。
しかし長い期間、運動療法やマッサージなどをしてもらっても一向に改善をしないようであれば「仙腸関節」が問題かもしれません。
仙腸関節とは
仙腸関節は、通常でも1から2㎜程しか動きがない関節です。一昔前まではその関節は動かないと言われていました。
後ろから見た仙腸関節
仰向けでの仙腸関節
仙腸関節炎(障害)はどんな人がなるの?
●サッカー ソフトボールなどの片足に強い重荷がかかる品目の選手
●産後のお母さん
●前かがみや中腰姿勢が多い方
●ほかの原因による腰痛から仙腸関節炎になる場合も
仙腸関節が悪くなる原因は
一言でいうと仙腸関節への負担と歪みです。
仙骨と腸骨の骨が隣接している部分で立つ、歩く、など体を動かしたら動く部分でもあります。また地面からの衝撃を和らげるダンパーとしての役目もあり、腸骨や仙骨のズレが強くなることで衝撃を吸収できず痛みを感じたり、骨同士が当たり炎症症状が出て痛みを強く感じるようになります。
このような場合、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいますが仙腸関節のズレや炎症は画像には映りません。そのため鑑別が非常に難しいと言えます。
一般的な処置としては
整形外科などでは
●痛みに応じて消炎鎮痛剤、ブロック注射
●骨盤ベルト、コルセット
●股関節や脊柱の可動性を高めるストレッチ
●仙腸関節の安定性を高める体幹トレーニング など
ただ、先ほども記載したのですが、仙腸関節炎は画像ではわかりませんし、整形外科医でも整形外科的テストをしない場合もあります。
ただ、最近ではAKA療法という仙腸関節の調整に特化した施術を行っている整形外科もありますので検索をしてみることをお勧めします。
その施術法では仙腸関節の障害の程度によって施術回数も違いますし、回復するまでの期間も違います。
目安としては軽度の場合は1回で、中度は2から4週間に1回を数回。重度ですと半年以上という具合なので手術するよりもまずはこのような施術を受けられる整形外科を探してみるのも選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
骨盤王国ではどうやって処置をする?
骨盤王国でも仙腸関節に障害を抱えている方も来られます。まずは検査をして腰椎からきているのか、仙腸関節なのかを徒手、体の動きなどをみて総合的に判断していきます。
骨盤王国独自の検査法があり、腰部に関しては肋骨周囲、腰部、仙腸関節、座骨などの位置と筋肉の固さを調べていきます。
施術に関してはAKA療法などのように仙腸関節を開くような施術を以前はしていましたが、改良を重ねた結果、今ではトントンと脊柱から指での刺激を入れながら循環をよくする調整法を採用しています。
一見するとこんな施術で良くなるのかと不安がる方もいらっしゃいますがすぐにその不安は解消されるでしょう。しっかりと身体の変化を感じることができます。
また、60代以上の女性は骨粗鬆症などのリスクが上がりますのでアジャストやスラストといった一瞬で骨を動かすような施術をすることで思わぬ骨折や捻挫、筋挫傷などになることを一切ありませんので安心して受けていただけます。
最後に
腰痛というのは自分が思ってもみないところが原因のことが多々あります。
例えば、首、肋骨、足首など。仙腸関節付近の痛みを何がしかの方法で解消してもまたすぐに痛みがぶり返してしまうということももしあった場合、その痛みは仙腸関節の問題ではない可能性が高いです。
それが手術をしても痛みがまだある、別の痛みが出てきたなどいわれる所以です。人の体はプラモデルみたいに部品を入れ替えたり、補強したからと言って前と同じように動くというわけではないのです。
すべてが調和して初めて違和感なく動けるようになります。そのために骨盤王国では骨、筋膜、内臓、頭蓋骨などありとあらゆる原因となりそうな部分を調べていきます。
早く痛みや不調から解放され自分らしく仕事や趣味を楽しめるようになるよう最善を尽くします。