腰椎変性・分離すべり症

腰椎変性・分離すべり症

腰椎変性・分離すべり症

腰の骨は椎骨と言って5つの骨が積み木の様に重なって背骨を構成しています。そしてこの椎骨の後ろの部分が曲げ伸ばしや回旋運動などを繰り返すことで、亀裂が入り分離してしまうのが分離症、そして分離した前側がお腹側に滑って変位するのが分離滑り症です。

 

主に10歳から15歳の体が柔らかい中学生時期に発症すると言われています。主にスポーツをして過度に負担をかけて発症する場合が多く、一般の人で5%、スポーツ選手は30~40%が分離症となるなど運動の影響は大きいと言えます。

症状としては腰痛(ベルトのあたり)とお尻、腿のあたりに痛みが出ます。下肢までの痺れを伴う事もあります。酷くなると神経圧迫による歩いては少し休んで楽になるを繰り返す間欠性跛行が出る場合もあります。分離症だけでは症状が出ないことも多く、長時間歩いたり後ろに背中を反らす、長時間労働などで痛みがでたりします。

すべり症の種類

形成不全すべり症
まれなケースですが生まれながらにして発育の問題で出る先天性のすべり症

変性すべり症
すべり症の中で最も多く腰の骨の4番目が前にすべる事が多い。閉経後の女性に多く女性ホルモンの減少や骨粗しょう症により体を支えきれずに滑ると言われています。加齢による椎間板の変性によるところが大きく狭窄症の原因にもなります。

分離すべり症
上記の腰椎の後部が疲労骨折をして分離した後に前側にすべる症状。少年期に分離後に前方に滑ります。好発部位は腰椎5番です。

原因

分離症は先天的なもの以外は、青年期に無理な運動をすることで関節に負担がかかり疲労骨折することが考えられます。上記に挙げたように中学生ぐらいの体が柔らかい時にジャンプなどの反復的な運動で腰に負担をかける事で分離が生じることが多いです。一回の衝撃というよりも何度も負担が蓄積して発症するという形です。

分離を伴わない変性すべり症は先に挙げた加齢により関節自体がずれやすくなったり、女性ホルモンの減退などで骨が弱ってきて起こると言われていますが完全な詳細は分かっていません。

 

一般的には

保存療法手術療法があります。
基本は保存療法になります。レントゲンを撮ると関節突起に隙間が見える事で分離している事が判断できます。早期の発見にはMRIやCTが必要になります。保存療法の場合はコルセットなどで負担の軽減を行い、鎮痛剤やブロック注射を行います。リハビリでストレッチや腹筋の筋トレなどを行います。マヒや痺れが強い場合は手術が必要になります。

手術は固定術と呼ばれ金属のスクリューで脊椎を固定します。術後は安定までに時間がかかるので安静にして保護する必要があります。

当店では

分離症やすべり症はすべっている椎体や欠けている椎骨が問題になっていて、変形や欠けてしまった部分を戻すことはできません。では痛みは改善されないのかというとそうではありません。一番初めにお話ししたように分離を起こしていても痛みが無い人もいます。これは分離やすべった後にそこに負担がかかりやすいか否かが問題という事になってきます。

例え変形をおこしていても腰部に負担がかかりにくい体のバランスを保つことができれば
痛みや痺れの出にくい良い状態をキープすることができます。当店ではその状態を整体で目指すことができます。

主に循環を上げる事を目的としたトントン整体法という独自の施術法で筋肉のバランスを整えて体に負担のかかりにくい状態を作り上げる事が可能です。
また手術をしたあと痛みが消失しても体のバランスが悪くなることで再発することもあります。メスを入れたり金属で固定するとその部分は残ります、まずは保存療法と合わせて整体をすることで体の状態を良い状態に持っていくことが良いと言えます。手術は最後に持って行った方が体にとっては良い判断だといえるでしょう。

またすべり症は前側に椎体が移動して症状を出しているので強い圧で後ろから押したりすると悪化する可能性もあります。その点当店の整体はかなり軽い圧で体を変化させていくので体への負担が極めて少ないと言えます。ご自身の状態が分からないかたはまずはご相談だけでもご連絡ください。

定期的に見て行くことも必要です。何故ならば分離やすべり自体は戻らない部分があるので、疲れたり、激しい運動などをすることでまた痛みが再発することも少なくはありません。

最後に

分離・すべり症の方は長年腰痛と付き合っていかざるえない状況にあります。ただししっかりとケアをしていけば良い状態をキープしていくことは可能です。なかなか自分自身の状態を知りつつ自己ケアをするのは難しいので、その辺は当店にお任せください。しっかりとサポートさせていただきます。