ここでは「筋筋膜性腰痛」についてお話をしていきたいと思います。
最近、テレビや雑誌でも「筋膜」という言葉を聞くことが増えてきたように思います。
しかし、実際は病院でレントゲンに異常はないけど「筋筋膜性腰痛ですね」と言われたところで「筋筋膜ってなに…！？」という方も多いのではないでしょうか？
そんな方はこのブログを最後までお読みください。
筋筋膜性腰痛とは？
筋筋膜性腰痛とは、いわゆる腰痛症と呼ばれる疾患のなかでかなり多くの割合を占めていると言われています。整形外科に来院する腰痛の４０％がこれにあたると言われることもあり、臨床では珍しくない腰痛です。
椎間板ヘルニアや狭窄症など、レントゲンやMRIで明らかに異常がある腰痛（特異的腰痛）のように骨や関節には問題はなく、筋肉や筋膜の問題で引き起こる腰痛といった感じです。
幅広い年代の方に起こる腰痛で、若年層でもスポーツや筋トレ、建築作業や運送業などの重労働の際に発生することが多いです。
筋筋膜性腰痛の症状は、腰部を中心に背部から臀部にかけて痛みが出ることがほとんどで、下肢に痺れなどの神経症状が出ることはまれです。
次に簡単に「筋膜」についてお話しましょう。
筋膜とは？
「筋膜リリース」
「筋膜ローラー」
「筋膜博士（笑）」などなど
最近では一般の方でも筋膜という言葉を聞いたり使ったりする機会も増えてきたと思います。
筋膜とは簡単にいうと筋肉全体を包む洋服のようなものです。
それが全身１枚のボディスーツのように繋がっているイメージです。
（※イメージ図）
料理をされる方には伝わると思いますが、鶏肉を捌くときのあの薄皮ですね。
（※イメージ図）
あの薄皮が人体では非常に重要な役割をしていることが、ここ１０年ぐらいの間に整体業界ではちょっとしたトレンドでもありました。
筋肉のみならず、筋膜まで硬くなってしまったり、損傷してしまうのが筋筋膜性の腰痛です。
では、なぜその筋膜に問題が起きてしまうのでしょうか？
筋筋膜性腰痛の原因は？
筋筋膜性腰痛の多くは、
・長時間続く不良姿勢による持続的なストレス
もしくは、
・スポーツや急に重たい物を持つなど急激なストレス
が筋筋膜にかかることが原因となり発生します。
（※急激な負担により発生した腰痛はいわゆる「ぎっくり腰」に分類されることもあります。）
筋肉、筋膜に持続的または急激なストレスがかかると、筋膜は血行不良に陥り、繰り返しの動作で炎症が起きます。
そうすると隣り合う筋膜同士（細かく言うと筋繊維…筋原繊維…アクチン、ミオシン…）が癒着してしまいます。
癒着して柔軟性を失った筋膜はさらに血行が悪くなり、それだけでも痛みを発生させます。
先ほどお話したように筋膜は全身を包むボディスーツのようなもの。部分的に癒着したり歪んでしまった筋膜は、痛みを出すだけでなく、筋膜で繋がる体の他の部分にも影響を及ぼします。
一般的な施術
整形外科などの医療機関では、
・運動療法や物理療法を用いたリハビリ
・薬物療法（痛み止めや湿布、血行を良くする薬など）
が主体となります。
それに対して整体院や鍼灸院などではどんなことが行われるのでしょうか？
「整体院」
ここではやはり「筋膜リリース」と呼ばれる手技が使われることが多いです。
この方法は、癒着を起こしてしまった筋膜を直接リリース（剥がす）するという手技です。
「鍼灸院」
針を使った施術をすることができる鍼灸院や一部の医療機関ではトリガーポイントと呼ばれる筋膜が重なり合う圧痛点を使った施術を行います。
鍼灸院では針をトリガーポイントに刺して重なり合った複数の筋膜の緊張をとる目的で行われますが、病院ではエコーで画像を見ながらトリガーポイントに生理食塩水を注射で注入し、筋膜のリリースをするという方法があります。
骨盤王国での施術
骨盤王国では筋筋膜性腰痛に対して、まずは痛みの出ている腰だけでなく全身の検査を行なっていきます。
それは、ほとんどの筋筋膜性腰痛の根本の原因が痛みの出ている腰以外あると考えているからです。
たとえば、過去の足首の捻挫が影響していることがあります。これは足首を捻挫した際に、靭帯と一緒にそこからつながる膝やももの外側の筋膜まで緊張し、それに引っ張られるようにして骨盤が歪んでしまっていたことが原因です。
捻挫の痛みがなくっても足の筋膜の緊張が残っていると骨盤も歪んだままになります。この状態でいくら腰の筋膜だけをリリースしても、また硬くなりそうですよね・・
ほかにも、過去の怪我や手術後の傷跡なんかも影響してきます。手術の際の傷は癒えても皮膚の下の筋膜が周囲の組織を一緒に癒着して残っていることがあります。この場合は、硬くなってしまった手術痕やその周辺の皮膚や筋膜へのアプローチが必要になります。
このように腰の筋膜が硬くなっているのには必ず原因があるはずです。その根本原因を見つけるために骨盤王国では腰だけでなく体全体の検査を行なっていくのです。
検査で原因が見つかれば、あとはその問題を解決していくだけです。骨盤王国では「トントン整体」という独自の施術を行ないます。
これは、指先で全身を軽くタッピングしていくことで血液の循環が良くなる骨盤王国独自の技術です。軽い刺激なので、どんな方にも体の負担なく施術を受けてもらうことができますし、血液循環を良くすることで筋膜も緊張しにくい体になって再発を防げるという筋筋膜性腰痛にはピッタリの施術法です。
最後に
筋筋膜性腰痛は珍しくはない疾患です。しかし、病院ではレントゲンなどに異常がないため満足な対応をしてもらえなず困っている方が多いのも事実です。
もしあなたも「筋筋膜性腰痛と言われたけど、湿布も注射も効かない…」「安静にと言われたけど一向に良くならない…」と悩んでいるのであれば、いち早く骨盤王国小倉店にお越しください。
