急性腰痛

急性腰痛

急性腰痛とは

腰部に起こる急激な痛みで、俗称は「ギックリ腰」。欧米では「魔女の一撃」と言われる。突然起こる腰痛で主に炎症を伴い強い痛みを発する。朝顔を洗おうとしてかがんだ瞬間や、物を取ろうとしてかがんだ時、くしゃみなどの突発的な衝撃で発症することもある。

主に生活習慣や、姿勢などが影響していると言われる。状態としては腰部の筋肉や筋膜、靭帯の損傷や障害、肉離れ。腰椎椎間関節やの捻挫、仙腸関節の炎症など。通常は1か月以内に安静ににしていれば痛みは治まりますが次のような症状は注意が必要。

1 動けないほどの激痛が続く
2 眠れないほどの痛みが消失しない
3 痺れや力が入らない、歩行困難
4 排尿障害
5 冷や汗や発熱が続く

これらの症状が出ている場合は筋肉の障害では無く関節や椎間板、または内臓疾患なども考えられるので病院に行くことをお勧めします。

筋膜・筋肉以外で急性腰痛を引き起こす病気とは

脊柱の病気    悪性腫瘍、化膿性椎体炎、椎体骨折、転移性脊椎腫瘍、椎間板ヘルニア
         強直性脊髄炎

循環器の病気   解離性動脈瘤
泌尿器の病気   尿管結石、腎盂腎炎
消化器の病気   胃・十二指腸潰瘍や穿孔、急性膵炎
婦人科の病気   子宮内膜症、骨盤輪不安定症、子宮外妊娠
精神科の病気   心身症、心気症

など

以上のような重い病気も原因になっている場合があるので注意が必要です。通常筋肉の炎症だけなら1週間ほどで次第に痛みは減少してきます。もし中々痛みや痺れなどがおさまらないという場合は一度病院で検査をしてもらうことをお勧めいたします。

原因

原因は医学的には良く分かっていないのが現状。何かしらの負担腰部にかかることにより筋肉や筋膜が損傷を起こして痛みをだしていると考えられます。20歳以下はあまり起こることが無いと言われていて、年齢を重ねることにより負担が増えて症状が出て来ると言われます。

整体的に見ての原因

姿勢

同じ作業や、一日座り続けていたりすると姿勢を支えている筋肉が緊張して血液の循環が悪くなり筋肉がこわばります。この状態が続いたときに衝撃を受けると筋肉が損傷しやすいので姿勢はとても重要な要素となります。

食事

食事が腰痛に関係あるという認識はあまり無いと思います。しかし年末などに忘年会で飲み食いが増えるとギックリ腰が多発する統計があります。これは内臓を体が守ろうとしてその負担を背中や腰の筋肉がかばって緊張する「内臓帯壁反射」という防衛本能が働くためです。

運動不足

運動不足で筋力が低下したり、体を流れている血液に滞りが生まれると筋肉が硬くなり同じく痛みが出やすい状態になってしまいます。その他、精神心理的な要因ストレスが神経に作用して体をこわばらせたりすることが原因になることもあります。

上記のような生活習慣で筋肉が糸を引っ張ったように張り詰めた状態になった時に外からの衝撃がかかると糸が切れるように肉離れや損傷を起こしてしまいます。
くしゃみのような軽そうな衝撃も時速に換算すると320キロと言われるほど強い衝撃がかかっているのです。

一般的には

骨の変形などではない筋肉の炎症の場合はレントゲンやMRIなどで異常を捉える事ができません。鎮痛剤の処方、硬膜外神経ブロックなどで痛みを緩和させるのが主な方法になります。通常炎症が収まり筋肉や筋膜が回復すれば1週間から3週間ぐらいで痛みは消失するケースが多いです。

基本は安静にしていることが大事な事。炎症が起きている場合が多いので氷嚢などで15分ぐらい冷やすことを繰り返し、入浴や飲酒など血流が良くなることを控える事が重要。寝る時は膝を曲げて枕などを下に入れる姿勢を取ると腰の負担も減ります。横向きなど寝やすく体が楽になる姿勢をすることが大切です。

1か月以上経っても痛みが治まらない場合や、上記に挙げた痺れや強い痛みがある場合は内臓の病気や、脊柱の変性、腫瘍なども考えられるので病院に行かれる方が良いと言えます。

当店では

急性腰痛で起きている炎症がおさまらないと痛みは完全に消失しません。傷ができたときは傷がいえないと痛みが消えないのと同じです。残念ながら炎症を一回で抑えたり、傷をすぐに消すことはできません。

では整体で急性腰痛を改善することは不可能なのでしょうか?
いいえ。基本的に急性腰痛が起きた時は身体が疲労している状態、血液の循環が悪くなり体がこわばっている事が多いと言えます。

そうなると体全体に血液で栄養を回す事がしにくくなり、体が回復し辛くなってしまいます。当店のトントン療法は軽い刺激で叩くことにより全身の循環がよくなるように導き回復を早める事ができます。また痛みが出ている所以外に緊張があることが多く、首や足など腰以外がこわばっている事が多く見られます。他の関節などが筋肉しているとその部分の負担が腰に来て痛みが強まっている事があります。

このこわばっている部分を緩める事で、腰の負担が減って痛みが軽減したり軽い場合は痛みが消失することもあります。また内臓疲労を回復させるために外部から刺激を与える事で内臓の状態を整えることが可能です。すると内臓をかばっている腰や背中が緩み痛みを緩和させたりする事ができます。

トントン整体法と言う当店独自の施術法により、とても軽い力で筋肉や、靭帯、内臓などを変化させることができます。急性期の時は身体が弱っている状態なので強い刺激を与えると体が逆に悪くなることもあるんです。その辺は経験と技術で沢山の症状を見てきた私たちに安心してお任せください!

最後に

ギックリ腰を何度も繰り返す、年に1回は必ずすると言う方がいらっしゃいます。これはギックリ腰が癖になっているというよりも体に癖があるのが問題です。この体の癖を調整することで繰り返しにくい体を作ることは可能です。腰に爆弾を抱えて生活するのは嫌な物です。まずは一度当店にご相談を!